ウルセラプライム(医療HIFU)
ファンデーションでは、フェイスラインのもたつきや口元の下がりまでは隠しきれません。ふとした写真で自分が少し疲れて見える、あごの輪郭がぼやけてきた——「たるみ」の気づきは、多くの場合そんな小さな違和感から始まります。スキンケアを重ねても変わらないと感じるとき、それはケア不足ではなく、原因が手の届きにくい深さにあるのかもしれません。ウルセラプライムは、そうした深い層のゆるみに働きかける医療HIFU(超音波)の施術です。
ウルセラプライムとは・どんなたるみに
ウルセラプライムは、HIFU(ハイフ/高密度焦点式超音波)と呼ばれる超音波を使う施術です。一般に、皮膚のいちばん外側ではなく、その奥にあるSMAS(表情を支える土台の膜)など深い層に、狙った深さで「点」のように熱を届けると考えられています。メスを使わずに、たるみの土台にあたる層へ働きかける機器のひとつとされています。
熱が加わった組織では、その後、数週間から数カ月かけてコラーゲンが少しずつ作り替えられていく(リモデリング)とされ、変化は当日よりやや遅れて表れ、繰り返すことで積み重なると考えられています。効果の程度や時期、持続には個人差があります。
向いているとされるのは、次のような『ゆるみ・下垂』の方向のたるみです。
- フェイスラインのもたつきや、輪郭のぼやけが気になる
- 口元や頬の下がりが気になり始めた
- 支える土台(SMAS)のゆるみに由来するたるみ
こけ・くぼみ(しぼみ)が気になる場合は、ボリュームを補う注入など別の方法が合うこともあります。当院では、診察でたるみの原因を確かめ、あなたに合った方法をご案内します。
他のたるみ治療との違いと使い分け
たるみの治療は、一般に『引き締める・引き上げる・補う』の3つの系統に分けて考えられています。ウルセラプライムは、深い層のゆるみを熱で引き締める系統にあたります。似た悩みに使う施術との違いを、優劣ではなく特徴の違いとして整理します。
- 高周波(RF)との違い:一般に、高周波は真皮から皮下を「面」でじわっと温めて引き締める傾向があるとされ、HIFUは狙った深さに「点」で熱を届けるとされます。肌表面のハリを狙うのか、輪郭の土台のゆるみを狙うのかで、向く系統が変わると考えられています。
- モフィウス8との違い:極細の針で真皮に高周波の熱を届ける施術で、引き締めに加えて毛穴やハリなど肌質面の変化が報告されることがあります。深い層(SMAS)を点で狙うウルセラプライムに対し、真皮を針で狙う点が異なります。
- XERF(ザーフ)との違い:2種類の高周波で肌の奥までじわっと温める施術で、痛みをおさえたい方の選択肢とされています。しっかり熱を入れる系統とは、負担と変化のバランスが異なります。
- インモード(Vリフト)との違い:高周波で脂肪と肌を面で温め、複数回でなじませていく系統です。
- 糸リフトとの違い:溶ける糸で下がった組織を物理的に引き上げて支える、別系統の施術です。引き締めと組み合わせると、土台から締めつつ引き上げる設計も検討できるとされています。
- ヒアルロン酸注入との違い:こけ・くぼみにボリュームを補う系統で、引き締めでは対応しにくい「しぼみ」が主体の場合に検討されます。
大切なのは、原因の内訳に合った治療を選ぶことです。当院では、診察で見極めたうえで、必要に応じて組み合わせをご案内します。
こんな方に向いています
次のような方は、ウルセラプライムが選択肢のひとつになりえます。あくまで状態の目安で、実際に向くかどうかは診察で確かめます。
- フェイスラインのもたつきや、輪郭のぼやけが気になる方
- 口元や頬の下がりが気になり始めた方
- メスを使う手術は避けたいが、深い層のたるみに働きかけたい方
- ダウンタイムをできるだけ抑えたい方
- まずは1回から試して、経過を見ながら考えたい方
一方で、こけ・くぼみなど『しぼみ』が主体の方や、皮膚表面のハリ低下が中心の方は、別の系統のほうが向くことがあります。妊娠・授乳中の方、治療部位に感染や皮膚トラブルがある方、持病や過去のご病歴によっては、受けられない場合があります。ご自身が当てはまるか分からないときも、まずは診察でお肌の状態を確認いたします。
施術の流れと当日
当院での大まかな流れは次の通りです。
- 診察:医師がお肌の状態を拝見し、たるみの原因の内訳と、ウルセラプライムが向くかどうかを確認します。リスクや注意点も、この場でご説明します。
- 準備:メイクを落とし、施術部位に照射の位置を確認します。
- 照射:狙った深さに超音波の熱を届けます。熱さの感覚を伴うことがありますが、これは施術者が出力を安全に調整するための手がかりのひとつとされ、強い痛みはむしろお知らせいただく目安です。感じ方をお聞きしながら、出力の調整などで和らげつつ進めます。
- 施術後:ダウンタイムはほぼないとされ、当日からメイクや洗顔ができることが一般的です。赤みが出ても、数時間程度でおさまることが多いとされています。経過には個人差があります。
たるみはご自身では変化に気づきにくいため、同じ条件で撮影した写真で経過を比べる方法が、一般にすすめられています。
回数・ダウンタイム・リスク
回数・間隔の目安。1回から受けていただけます。間隔は最短で3ヶ月ほど空けるのが一つの目安で、メンテナンスとして通う目安は半年〜1年ごととされています。次に受ける時期は、お肌の状態やご希望によって幅があります。加齢そのものは進んでいくため、定期的なメンテナンスを前提に考えるのが現実的です。あくまで目安で、実際の回数・間隔は診察で調整します。持続には個人差があります。
ダウンタイム。ほぼないとされ、出ても赤みが数時間程度のことが多いとされています。経過には個人差があります。
主なリスク・副作用。赤み・腫れ・一時的な違和感のほか、内出血や痛みを伴うことがあります。まれに神経への一過性の影響(表情の動かしにくさ・しびれなど)が報告されています。しっかり熱を入れる施術のため、まれにやけど(熱傷)のリスクも伴います。これらは適切な出力設定・冷却と施術者の管理のもとで低減を図りますが、生じ方には個人差があります。
施術前には医師が診察し、適応や注意点を確認します。妊娠・授乳中の方、治療部位に感染や皮膚トラブルがある方、持病や過去のご病歴によっては、受けられない場合があります。内服中のお薬、これまでの美容治療歴、日焼けの有無などは、事前にお知らせください。
1. 未承認の医療機器です。ウルセラプライム(Ultherapy PRIME)は、日本国内では医療機器としての薬事承認(薬機法上の承認・認証)を受けていない、未承認の医療機器です。美容目的のHIFU機器で国内承認を受けたものが現状ないため、当院でも未承認機器として使用しています。
2. 入手経路について。当院で使用するウルセラプライムは、国内の正規販売代理店(キャンデラ株式会社)を通じて入手した正規品です。
3. 国内承認された同種機器の有無。美容目的のリフトアップに用いるHIFU(高密度焦点式超音波)機器で、日本国内で薬事承認を受けたものは、2026年時点で存在しません。したがって、ウルセラプライムと同一の性能を有する国内承認医療機器はありません。
4. 諸外国での承認・安全性等に関する情報。米国では、ウルセラ(Ultherapy)が2009年に眉のリフトアップでFDAのクリアランス(認可。新分類制度〈De Novo〉による)を取得し、2012年に顎下・首のたるみ、2014年にデコルテのしわ改善へと適応が追加されました(いずれも510(k)によるクリアランス)。後継機のウルセラプライム(Ultherapy PRIME)は、2025年2月に米国FDAのクリアランス(510(k)・K243035)を、2025年1月に韓国MFDSの承認を取得しています。既知のリスクとして、一時的な赤み・腫れ・痛み・内出血、まれに神経への一過性の影響などが報告されています。
5. 公的な救済制度の対象外です。未承認の医療機器による健康被害は、国が運営する公的救済制度(医薬品副作用被害救済制度など)の対象外です。万が一、施術により重い健康被害が生じても、これらの公的制度による補償・救済は受けられません。この点をご理解のうえでご検討ください。
よくあるご質問
施術は痛いですか?
効果はどのくらい続きますか?
他の施術と組み合わせられますか?
ダウンタイムはありますか?
1回で変化はわかりますか?
ウルセラプライムが自分に向くかどうかは、たるみの原因の内訳によって変わります。当院では、まず診察でお肌の状態を確認し、向き不向きや、必要に応じた組み合わせをご案内します。費用のご案内は、WEB予約ページでご確認いただけます。気になる施術が決まっている方はWEB予約から。迷うときは、ご予約の前に公式LINEでお気軽にご相談ください。